ナト・カリ塩とは
ナト・カリ塩は混合塩です。

ナト・カリ塩は食塩の主成分である塩化ナトリウム(NaCl)の一部を塩化カリウム(KCl)に置き換えた混合塩です。

塩味は食塩とほぼ同じです。

塩味は純品の塩化ナトリウムとほとんど同じです。

大きな減塩効果

純品の塩化ナトリウムと比べてナトリウム含有量が少ないため、減塩効果があります。

カリウムの健康維持効果

塩化カリウムに含まれるカリウムには、ナトリウムの排泄作用、血圧低下、慢性腎臓病の悪化の予防など、さまざまな健康維持効果があることが知られています。

薄味にならない、減塩調味料

ナト・カリ塩は薄味ではないため、減塩効果のある食卓塩、醤油、味噌などの製造に最適です。家庭の味はそのままで、手軽に減塩できます。

ナト・カリ塩の使用量は通常の食塩と変わらず、減塩加工食品の製造に最適です。薄味ではない減塩加工食品が製造できます。

ナト・カリ塩についてもっと詳しく

ナト・カリ塩は食塩の主成分である塩化ナトリウム(NaCl)の一部を塩化カリウム(KCl)に置換した減塩効果のある食塩です。

カリウムとナトリウムは、いずれもアルカリ金属に属するミネラル成分です。塩味の正体は塩化ナトリウムですが、塩化カリウムには塩化ナトリウムと同様な質、強度の塩味はありません。

ナト・カリ塩には減塩効果はありますが、塩気は食塩と同じで、薄味ではありません。製造過程では牛乳に含まれる乳清やマグネシウム、カルシウムなどを加えています。カリウムには独特の苦みがありますが、これらを加えることで苦味を抑えることができるからです。

大きな減塩効果で高血圧症や脳卒中を予防

日本人の脳卒中死亡率は欧米と比較すると非常に高いことが知られています。脳卒中の要因となる高血圧の原因には、食塩の摂り過ぎと、カリウム摂取量の不足があることが分かっています。欧米との比較では、日本人の食塩摂取量は欧米よりかなり多く、カリウム摂取量は少ない状況です。

もう少し詳しく説明すると、高血圧の原因物質は食塩に含まれるナトリウムです。一方、カリウムにはナトリウムの排泄作用、血圧低下作用、脳卒中予防作用、骨粗鬆症予防作用など幅広い効果があります。したがって、同じナトリウム摂取量であっても、同時にカリウムを適量摂取することで、高血圧症や脳卒中のリスクが低くなることが知られています。

従来の減塩対策にはカリウム摂取の効果がほとんど考慮されてきませんでした。そのため、必要以上の減塩が求められ、結果として減塩食は薄味になってしまい、減塩を続けられない人が大勢いると推察されます。

カリウムは生野菜や果物、乳製品などに多く含まれますが、乳製品を日常的に食べる習慣のない日本人がWHOなどの推奨量である1日当たり3,500mgのカリウムを摂取しようとすると、1日600 gの生野菜を食べなければなりません。しかし、それはとても無理です。

そこで、ナト・カリ塩を使えば、ナトリウム摂取量を減らすと同時にカリウム摂取量を増やせるため、食塩使用量の減量以上に大きな減塩効果が期待できます。

ナト・カリ塩は減ナトリウムと増カリウムを同時に達成できる、高血圧症や脳卒中予防に最適な塩味調味料です。

カリウムの健康維持効果について、さらに詳しく説明します。

カリウムにはナトリウムの排泄作用があり、むくみの解消に効果があることが知られています。また、カリウムの摂取不足は不整脈の要因となり、カリウムを摂取することで不整脈予防に効果があることが知られています。

カリウムが多く含まれる食事を取ることで血圧が低下することが知られています。

ナトリウムの摂取量を減らし、カリウム摂取量を増やすことで脳卒中や循環器病が予防され総死亡率が低下することが海外の疫学研究で明らかになっています。

カリウム摂取により腎結石の予防効果があることが知られています。

カリウム摂取により骨粗しょう症の予防効果があることが証明されています。

減塩意識が高まり、スーパーマーケットや食料品店では多くの減塩調味料や減塩加工食品が販売されています。しかし、多くの減塩食品はナトリウム濃度を通常食品より30%以上低下させるなど高度な減塩を目指しているため、塩味が薄く一般消費者からは敬遠されがちです。必要に迫られて減塩食品を常食している場合でも、塩味が足りないと感じたり、仕方なく我慢したりして食べている人も少なくないと推察されます。出汁(だし)などで味を補う方法もありますが、調理の技術を要するために誰にでもできるわけではありません。

また、現在、広く開発・製造販売されている減塩調味料や減塩加工食品が減塩に効果があることは実証されていません。減塩の効果を高めるには、ナトリウム摂取量を少なくすると同時に、カリウム摂取量を多くする必要がありますが、従来の減塩食品は、カリウム摂取を増やすことを考慮していないからです。

塩味はほとんど同じ。和食文化の中でできる減塩

日本食の特徴のひとつは醤油や味噌、塩蔵品をはじめとする食塩を多く含み、独特の風味を形成する食品が多数を占めることです。脳卒中による死亡者が多い岩手県内陸部では塩鮭などの塩乾品や漬け物をたくさん食べる食習慣があることが知られています。そのため、味噌や醤油、塩乾品、塩蔵品、漬け物などの食べる量を減らす運動も盛んになりつつあります。そうした努力は尊いものですが、その反面、和食文化の否定や、その製造事業者が減塩対策に関わる機会の喪失にもつながります。

ナト・カリ減塩調味料は、通常の塩味調味料と味は同じです。したがって、調理の際に食塩や醤油の使用量を減らす必要はありません。そのため、慣れ親しんだ家庭の味を変えることなく手軽に減塩できます。塩味調味料をナト・カリ減塩調味料に変えるだけで、我慢も努力もなしに減塩ができるのです。卓上醤油をそっと入れ替えてもほとんど気づかれません。薄味になると思い込んで減塩を敬遠している人でも、全く気づかないかもしれません。

食品加工・保存方法は従来と同じ

ナトリウムとカリウムを合わせたミネラルの濃度は通常の食塩と大きく変わらないので、食品の加工、保存方法はほとんど変わりません。食品加工においても、従来とほぼ同じ方法で減塩食品が製造できます。ナト・カリ減塩加工食品を製造するのに、特別な技術の習得は無用です。

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